調和の暮らし Mandala Life 

天地水日風空間 × 生態系 で育てる

無肥料栽培という実践に参加させてもらえることになった。
私的には、無肥料は何も施さないわけではない。植物を育ててくれる土壌環境、水循環、日照、風、昆虫等との関係を最適にすることを優先する。物理性がいちばん影響する。それでも個体が不健全になってしまう場合に施肥を、漢方薬のように施す。労力も資源も省エネにする、施肥しなくても作物が育つ環境づくりは、いのちの循環、死から生のプロセスをみることができる。土は生物の死骸有機物と無生物が風化した無機物。死んだものをとりこみ、自らの身体として植物がよみがえらせている。それらを食べる私たちは、さらに無数のいのちを自らの身体としてよみがえらせる。
人と小動物、鳥類、昆虫類、土壌・微小生物、菌類、草樹、苔藻、等々生物の住処と食物と役割が連鎖連携して永続的な生態系になるように、人が少しだけ介入したり、生産物をいただいたりする。そこには階層性やすみ分けや選択制がある。人は違って意のまま動くので、かく乱、活性、代謝を促進しながら、人の感性で美しさ健全さが保てるよう管理する。更には、時節や天体も影響しているけれど、分かり切れないところはすっとんで、とにかく丸くおさまっている。

やり方の違いは優先順位の違い

畑はある程度自己完結できるので、思うようにやればいい。田んぼは共同作業に意義があるのであって、それが文化伝統をつないできたり、自然環境や人間社会を形成してきた。先代への感謝の念があれば、崩すべきではないと思う。だから優先順位は、代々大事にされてきたものごとを、柔和賢明な世代交代で、今後も持続可能なやり方でつないでいく、ということになろうと思う。優先順位が違うと違う方法になる。よい悪いをジャッジしなければ淡々と物事をみることができる。座標をみる。だからディスタンスというのは重要なキーワード。

5月23日。里山は人の手が入り続けることで極相が森にならず環境が攪乱され多様性が増す。

プランターは省エネ。最低限必要な土や資材、労力で。
篠竹等が藪のようになっている場所が多く、不法投棄禁止の看板があちこちにかかっている。時期が悪いけど篠竹を切り出し支柱にした。
勤務の都合上、育苗ライトを併用した。

ミニトマトの種を購入したら違う種が入っていた・・・のは、ハックルベリーだった。ベリーではなくナス科の実で、アントシアニンの機能性を利用するため栽培されることがある。やや甘みのあるナスの味で大きさはブルーベリーくらい。野生のイヌホウズキは毒があると。土手に生えていたイヌホウズキはよく枝分かれし大きく育っていた。実の大きさを比べてみたら野生のほうは小さかった。当年は多雨でミニトマトの生育が悪かったし、視力の低い私にはいい機能性食品、ということで、希少な偶然は幸運だった。

風土

この地域は主に風化変質赤黄色土、粘土集積赤黄色土、山のほうは褐色森林土。赤黄色土では果樹や茶、花木以外は育たなかったから、育つものが産地となったと思われる。野菜類も芋、大根、玉ねぎ、と白い炭水化物系が多いので、じゃあミネラルはっていうと、野草とか湧水とか取り入れたくなる。しかし道草も根の強いイネ科が多く、肥沃な土で育つような草はあまり見かけない。

環境と身体

口から入るもの出るものは身体に反映する。
水は情報を記録伝達する。体内の水は情報水。
意識と呼吸はともに変化する。
常在菌が環境適応を助けてくれる。

日風水ひふみのゆらぎは、いのちを育む波

食べたものは、粗大な部分は排泄され、わずかな精妙な部分が体内に吸収されて身体を造り、極微量のさらに精妙な部分は心に影響を与える。
だからいただくときには、
「私に届くまでに関わったすべての働きに感謝します」「食べることに貪ることなく、また怒りなど乱れた心の状態では食べません」「私を養い、良薬となり、私とともに神聖な使命を成就していただきありがとうございます」

野草

最重要なことは、
薬にならない植物は無い
です。
食べられる野草たくさんはあるものの、野草は毒成分も多かれ少なかれ持っているので、香・薬・精をいただく、として量を加減。
緑茶はなくとも笹や茶材は身近に豊富。
桑の葉は乾燥させても変色しにくく粉末化もしやすい。
タンポポやマツヨイグサ等、エディブルフラワーは彩。
野草料理

カラムシが自生している。頭頂部を摘心、茹でるとネバネバが出てモロヘイヤのよう。変異が多く、環境によって生育の違いが顕著。川沿いの土手を早朝歩くたびに、お土産をいただいている。野蒜の鱗茎を食べそこね、すでに葉を出したむかごを食す。
カラムシ 野蒜むかご スベリヒユ、ツユクサ、コマツヨイグサ、おおざっぱにアブラナ科ヒユ科ツユクサ科キク科イラクサ科あたりは、葉が若いうちは食べられる。
野草は、自然交雑を繰り返しながら強靭に生き抜く性質を組み上げてきているのだから、生命力は栽培品種とは比較にならない。栽培であっても植物は我を持たぬ生命で、自然エネルギーを物質化し、また人が感じられない微細なエネルギーも感受している様に思われる。エネルギーは無限なので、物質化も無限。生命体はエネルギーを物質化する。エネルギーを物質化するには、生命体の意志が必要。

微生物 発酵

雨上がりの土の香りも、発酵食品も、発酵したものの香りは、なぜかよい香りと感じる。発酵は、本来は土から学ぶ。いのちが循環する環境を持続させているのは、微生物の働き。それが、いのちにとって、遺伝子レベルで心地よいのだと思う。
人為的な発酵、発酵も変質なので、なんでも発酵させるのがいいわけではない。
低分子に分解して体内で吸収しやすくする・有害成分を分解する・有用成分を増加させるなどメリットがあれば発酵させる。
なにより発酵による旨みは舌でも腸でも良し、身体が好む。

糖化麹

黒麹 Aspergillus awamori
泡盛の製造に使用される、クエン酸を生成する麹菌。

黒麹菌は、発酵中に独特の麹臭がほとんどなく、柑橘系のクエン酸の酸味も好ましい。繊維を分解する酵素も黄麹より多いので、大麦など白米以外の穀物にも適する。最も使い勝手がいいのは、見えること。均一に混ざったか、黒いから見て分かる。
保温にスチロール箱と電気あんかを使用。真っ黒になるまで胞子をつけず35時間程度で発酵終了。まだらに黒い状態。
黒麹 丸麦麹
白米だと胞子がつきやすく、酸味も強い。丸麦をよく吸水させ蒸し、35時間発酵させると、胞子がつかず白いまま。 白米ごはんを加え保温鍋で60度で糖化。8時間後には40度に下がっていたので再度60度に上げ2時間後、粒々が見えないくらい液化。冷凍してシャーベット。 糖化:一般的には60度8時間といわれている。低温でも時間が経てば糖化する。温度帯によってはアルコール発酵や乳酸発酵することがあるので、酵母や乳酸菌の働かない高めの温度で糖化させる。黒麹の場合はPHが4前後だからか、40~50度に下がっても菌発酵はほぼ無く糖化する。
炭水化物がブドウ糖化しているので、いきなり甘酒(糖化麹)をがっつり、は急激に血糖値を上げる。ただ、クエン酸は糖分の吸収をゆるやかにする。